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金属くずが売れない!? 買取不可になる事例と対処法

「えっ、これ売れないの?」金属くずが業者に断られる理由とは

工場や建設現場、自動車整備など、さまざまな現場で日常的に発生する金属くず。

鉄、アルミ、銅、真鍮など、価値のある素材も多く含まれるため、「当然売れるもの」として考えている方も多いでしょう。

 

しかし、いざリサイクル業者に持ち込んでみると「これは買取できません」と断られてしまった…そんな経験はありませんか?

 

実は、金属くずといってもすべてが有価物として扱われるわけではありません。

状態や構造、含まれる素材によっては「廃棄物扱い」になり、逆に処理コストが発生してしまうケースもあるのです。

 

今回の記事では、金属くずが買取不可になる具体的な事例と、その対処法を詳しく解説していきます。

金属くずとは?リサイクル率の高い産業廃棄物

金属くずは、産業廃棄物に分類される20種類のうちの1つで、鉄や非鉄金属(アルミ・銅・真鍮・鉛など)を主成分とするスクラップ全般を指します。

 

代表的なものには以下のようなものがあります。

 

・切削くず(ダライ粉)

・鉄くず(H鋼、鉄筋、板金)

・非鉄金属くず(銅線、アルミサッシ、真鍮バルブ)

・廃機械部品(ギア、シャフトなど)

 

これらは基本的にリサイクルされ、溶解・精錬を経て再資源化されるため、再販価値があるものとして「有価物」として扱われることが多いです。

金属くずが有価物にならない事例5選

多くの金属くずは有価物として売買されることが多いですが、すべてが「買い取り対象」になるとは限りません。

以下で詳しく事例と理由を見ていきましょう。

事例1:不純物(金属以外のもの)が多く評価が下がる

最も多いのが、異物が付着しているケースです。

スクラップ業者は金属としての純度で価格を評価します。

そのため、廃棄物(木・コンクリート・土砂・タイヤ等)は処理費用がかかる分、評価が大幅に下がる、または「買取不可」とされることがあります。

 

たとえば、鉄くずにコンクリート片が付着していたり、自転車のタイヤが付いている状態や、製品が梱包されている状態など、それだけで買取価格が下がる可能性があります。

特に選別・加工コストがかかる場合は、評価が下がりがちです。

 

【対処法】

・可能な限り異物(付着物)を取り除く

 

事例2:他素材との一体構造でリサイクル困難

次に多いのが、金属以外の素材が一体化している製品です。

たとえば以下の通りです。

 

アルミサッシにガラスが残っている

商品棚に化粧板・ゴム・プラスチック部品が付いている

 

こうした素材は、物理的に分離しないとリサイクルできないため、一体化されたままでは買取対象にならないことが多いです。

特に、構造が複雑な製品や分解に手間がかかるものは、業者側も敬遠します。

 

【対処法】

・工具で異素材を事前に取り外しておく(例:ガラスを取り外す、プラスチック部品を外す)

・複合製品は「金属のみ」の状態にしてから持ち込む

事例3:危険物(バッテリー・ボンベ・アスベスト)

金属素材であっても、発火や爆発の危険があるものは買取NGです。

代表的な例は以下の通りです。

 

バッテリー類(乾電池・リチウムイオン電池・ボタン電池等)

スプレー缶類(ガスボンベ・携行缶・揮発性の高い缶類等)

消火器

アスベスト含有機材

放射性物質を含む測定機器

 

これらは廃棄方法が法的に定められており、リサイクル業者が扱えるものではありません。

誤って持ち込むと、回収を断られるどころか、事故や法令違反につながる可能性があります。

 

【対処法】

・処理には専門の産業廃棄物処理業者を利用

・危険物は「金属部分のみ」を取り外して分別できるか事前に確認

・スプレー缶は穴を3ヶ所開ける(密閉状態を避ける)

・携行缶は中身を抜いた状態にして蓋を開ける(密閉状態を避ける)

事例4:家電リサイクル法の対象製品

以下の4品目は、法律により自治体や指定引取業者を通じた処分が義務付けられています。

 

テレビ

冷蔵庫

洗濯機・衣類乾燥機

エアコン

 

たとえ金属部分が多くても、これらを指定業者以外のリサイクル業者に持ち込むことはできません。

ただし、業務用の場合は買取可能となるため、事前に確認してください。

 

【対処法】

リサイクル券を購入し、指定ルートで処分

事例5:見積と違い、0円になってしまうケース

「電話で聞いたときは買取可能と言われたのに、現物を見たら0円と言われた…」というトラブルも少なくありません。

その原因として多いのが以下の通りです。

 

重量が見積より大幅に少ない

混ざり物が多く、評価が下がった

運搬コストが買取価格を上回った

 

特に遠方からの引き取りでは、運搬費がネックになります。

リサイクル価値よりもコストが高くつく場合、「無料引取」どころか「処分費がかかる」という事態にもなりかねません。

 

【対処法】

・見積時に写真や詳細な内容を業者に伝える

・可能であれば持ち込みの方がコストを抑えられる

・複数社に相見積もりを取る

買取不可の金属くずはどうしたらいい?

全ての金属くずが買取できるわけではありませんが、産業廃棄物の収集運搬・中間処理許可を持つ業者であれば、適正処理しつつ、再資源化可能な部分だけ買取することが可能です。

 

こうした業者は、以下のような強みがあります。

 

・危険物・複合品も法令に沿って適正処理

・スクラップと廃棄物を同時に回収

・コスト削減とコンプライアンス対応の両立が可能

【選び方のポイント】

産廃許可を持っているか(収集運搬・中間処理)

金属スクラップの相場に詳しく、明確な見積があるか

金属くずを売るためのチェックリスト【事前準備がカギ】

これまでの「売れない理由」や「買取不可の事例」を見て、自社の金属くずは大丈夫かと不安になった方もいるのではないでしょうか?

 

トラブルを防ぎ、少しでも高く売るために、以下のポイントを事前にチェックしておきましょう。

 

・異物を除去しておく

・金属と非金属をできる限り分離する

・バッテリー類・スプレー缶類・アスベストなどの危険物は除外する

・家電リサイクル法対象製品は別ルートで処分

・写真付きで業者に事前確認&見積もりを依頼する

・業者の許可・実績・対応範囲をチェック

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