工場や工事現場、解体作業などで発生する「銅スクラップ」。
銅はスクラップ金属の中でも特に市場価値が高く、世界的な需要の高まりとともに高価買取が期待できる有価物です。
しかし銅スクラップは、「純度」や「付着物の有無」によって「ピカ線」「上銅」「込銅」などに細かく分類され、買取単価に大きな差が生じます。
この記事では、代表的な銅スクラップである「ピカ線」「上銅」「込銅」の違いと、持ち込み前に確認したい査定ポイントを解説します。
銅スクラップの価格は「純度・状態・異物」で決まる
銅スクラップの査定では、銅の含有量だけでなく、再生原料として利用するまでにどれだけ手間がかかるかも重要になってきます。
一般的に、銅以外の金属、被覆、はんだ、油、ゴム、樹脂などが少なく、状態が良いものほど高く評価されます。
また、銅の買取相場は国内外の需給や為替などの影響を受けて変動します。
同じ物でもタイミングによって買取価格が変わる場合があるため、売却前には受入条件を確認しましょう。
ピカ線(特一号銅線)とは
ピカ線は、被覆を取り除いた銅線のうち、表面に光沢があり、異物がない高品質なものです。
「ピカ銅」「一号銅線」と呼ばれることもあります。
一般的には、1本あたりの直径が1.3mm以上で、焼け・黒ずみ・緑青・めっき・はんだ・鉄線などがないことが目安です。
電気工事などで発生する太いIV線やCV線を適切に処理したものが該当しやすい一方、被覆を剥いたからといって必ずピカ線になるわけではありません。
特に、火で焼いて被覆を除去した銅線は、表面の変色や品質低下につながります。
危険であるうえ、査定にも不利になり得るため避けましょう。
上銅(一号銅)とは
上銅(じょうどう)は、銅板・銅管・銅棒・銅線などのうち、比較的状態が良く、他金属や付着物が少ない純度の高い銅スクラップです。
製造工程で生じた未使用に近い端材や、きれいな銅管・銅板などが代表例です。
ただし、塗装やはんだが付いた銅管、真鍮の継手が残った配管、鉄やアルミが付いた部材は、上銅として扱えない場合があります。
銅そのものに見えても、異なる金属が一緒になった製品は分けて保管することが大切です。
込銅(二号銅)とは
込銅(こみどう)は、表面の劣化や変色がある銅、細い銅線、さまざまな形状の銅材などを含む品目です。
「二号銅」「mix銅」と呼ばれる場合もあります。
銅分があることに変わりはありませんが、光沢のある太い銅線や、きれいな上銅と比べると、選別・加工に手間がかかるため査定は異なります。
黒ずんだ銅線、古い銅管、薄い銅板、銅箔などは込銅となる可能性があります。
下銅とは
銅以外の金属が付着しているものやプラスチック・油などの不純物が付着している銅スクラップです。
銅として買取可能ではありますが、込銅よりも安い価格となります。
持ち込み前に確認したい4つの査定ポイント
1. 品目ごとに分ける
ピカ線・銅管・銅板・込銅・被覆電線を混ぜずに分別しましょう。
状態の良い銅まで低い品位で一括査定されることを防げます。
2. 異物を無理のない範囲で外す
鉄製のビス、プラスチック部品、ゴム、アルミ部材などを取り除くと、品目を判断しやすくなります。
ただし、全ての異物を取り除けば買取価格が上がるとは限りません。
工具が必要な解体や時間がかかる場合、無理せずそのまま出したほうが安い場合もあります。
怪我や事故につながる可能性もあるため、無理をせず業者へ相談してください。
3. 油・水分・土砂を避ける
油や泥が多く付着した状態、雨水が溜まった状態では、査定や荷下ろしに影響することがあります。
屋内または雨を避けられる場所で保管するのが理想です。
また、一度に多量に持ち込もうと長年保管しておくと、錆びて劣化する可能性があります。
長く放置しないようにも気をつけましょう。
4. 量・写真・発生状況を事前に伝える
持ち込み前に、おおよその重量、写真、銅が発生した設備・工事の内容を伝えると、受入可否や回収方法の案内がスムーズです。
搬入時の対応もスムーズになるため、無駄な待ち時間や確認作業を軽減できます。
銅スクラップは「自己判断で混ぜない」ことが高価買取の第一歩
銅スクラップは、ピカ線・上銅・込銅などに適切に分けることで、資源価値を活かしやすくなります。
一方で、分類名称や基準は業者によって異なり、実際の査定は現物の状態で決まります。
そのため、価格だけを見て自分の判断だけで買取金額を想定して持ち込みしたら、想定より価格が安いケースもあります。
まずは信頼できる金属買取業者に確認してみましょう。
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